ノスタルジー鈴木の「むろん、ストリートで!」

ストリート・ムシャリスト〈ノスタルジー鈴木〉が発見した素敵なサムシングについて大いに語ります

フリースタイル市川の前に散る(10/23更新)

今年に入り、市川市でまちづくりを実践するチーム、フリースタイル市川を結団して活動をしてきました。フリースタイル市川という名称が決まった2020年6月14日から数えると4か月程度、メンバーズがチームとして活動しようと考え始めた5月から数えると、5か月程度が過ぎた10月5日、特定非営利活動法人a.k.a.NPO法人)として登記が完了しました。

――と、小生が「むろん、ストリートで!」に綴ったのは、ちょうど24時間ほど前のことです。

muron-street-de.hatenablog.com

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フリースタイル市川のロゴマークはMIKAZUKI.Designさんによるデザインです

さて、この記事のタイトルが「フリースタイル市川の前に散る」となっているのは何故かと言えば、文字通り、「フリースタイル市川の前に散った敗者たち」について綴ろうと考えているからに他なりません。

NPO法人化を目指してチームを立ち上げるにあたり、チーム名をつけねばならないと考えた小生を含むメンバーズからは、多数の名称案が提出されました。それらを名称で昇順に並べたものを紹介します。

 

(10/23 追記)

Podcast!ka !ch!kawa』でも、当記事と関連する内容の話をしています。誰が?小生ことノスタルジー鈴木が。読んでからリッスンするか、リッスンしてから読むか、読みながらリッスンするか、それとも…リッスンしながらムシャるか?!

anchor.fm

 

市川市でまちづくりをおこなうチーム名称256案

(2020年6月時点)

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NPO法人名の候補No.1~No.40

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NPO法人名の候補No.41~No.80

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NPO法人名の候補No.81~No.120。フリースタイル市川はNo.103です。

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NPO法人名の候補No.121~No.160

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NPO法人名の候補No.161~No.200

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NPO法人名の候補No.201~No.256

というわけで、最終的にメンバーズに選ばれた「フリースタイル市川」を含む、全256案をご紹介しました。はっきり言って(はっきり言わなくても、モゴモゴと聞き取りづらい発し方をしたとしても同じことですが)、ナンセンスなものもかなり含まれています。真剣に名称を検討する過程ではノイズになりもします。

 

が、それでも良いというのが「フリースタイル市川」(という名に今は落ち着いた、そしてまさにこれらの案を前に検討していたその時は、この名称に決定するかどうかメンバーズの誰もわからなかった、強いて言えば、No.146「市川イカしたやつら」が、それまでの仮称として通りの良い名ではありました)の総意(のようなもの)だと小生は思っています。

 

実際、名称の検討は、悪い案(というものが仮にあったとして)を出すことが決定の妨げになるということはほとんどありません。あまりにも無関係でナンセンスなものばかりだったら、ノイズまみれの中で「これぞ!」という1つを探し当てなくてはならないので、良くないとは思いますが、この256案くらいであれば、決定を妨げるなどということはなく、すんなり決まったわけではありませんが、何段階かを経て、最終的に「フリースタイル市川」に決まったのでした。

 

いつ?

 

2020年6月14日に。

 

なお、何段階かを経て名称が確定した、と書きましたが、これら256案からメンバーが1人当たり5案を選び、それらの中から更に5案に絞り込んだ後、最終決戦が行われたのでした。6月14日は日曜日だったので、いわば、「決戦は日曜日」ですね。

 

最終決戦に臨んだ最終5案

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最終決戦に残った名称5案

結果的に、256案のうち255案は「フリースタイル市川の前に散る」ことになりました。表には出ない(ここで出していますが)、幻のチーム名ということになります。

 

ビートルズの『Yesterday』という曲名が決定する前の呼称、『Scrambled Eggs』が幻の曲名になったように。

あるいは、ビートルズのアルバム『Everest』が、『Abbey Road』に名称変更されたために、幻のアルバム名になったように。

 

しかし、例えば、最初にNPOを立ち上げようという怪気炎を上げた代表理事が作ったプレゼン資料に刻まれていた仮のチーム名、「市川イカしたやつら」の「イカ」のインパクトは後にも残り、音声コンテンツ(Podcast)「!ka !ch!kawa(イカ市川)」としてイカされているわけですし、「リミックス市川」も、小生がフリースタイル市川の活動として企てている仕掛け、「市川リミックス」として近い将来具現化されるはずです。

 

BTW、「市川リミックス」とは何か、230字で説明します。

 

市川リミックスとは何か

市川市は意外と広く、大町の「ありのみコース」や「動植物園」、「大慶園」に行ったことがない行徳の人がいたり、「中山法華経寺」には何度も行ったことがあるのに真間の「弘法寺」はに未踏で、「大門通り」を歩いたことがないという人がいたりするわけです。大町の人と行徳の人、中山の人と真間の人が混ざり合う、元々市内にいる人たちが混ざり合って新しい何かがボワっと出るンじゃないか、というささやかな希望のようなものを胸に抱いている小生が放つ企画、それが、「市川リミックス」です。

 

長々と書き連ねてきましたが、名前がつけられると、途端に枠を与えられた感じがしますね、ということを書きたかったわけでもないのに、今唐突に書いてしまいました。

以前(20年以上前)、市川大野にあった古本屋で購入した高橋源一郎氏のエッセイか小説で、「名付けるということ」に関する文章を読んだことを思い出しましたが、その内容はほとんど忘れているので、再読したいと思った今は西暦2020年という、「未来」を思わせる時代であり、「未来」といえば、「市川みらいアトリエ」であり、ノーナリーヴスの素晴らしいアルバムの名でもあります。

 

そろそろこの記事が2300字に差し掛かろうとしているので(ので、ということもありませんが)、このあたりで筆をおきます。もちろんここで置くと言っている筆は架空のものであり、言っていると書いたものの、実際は発していないので、書いている、とするのが正確なのであり、と語を延々と繋いでいくと終わりが見えないので、この辺で終えるとします。

 

 

フリースタイル市川のWebサイト

fs-ichikawa.org

 

!ka !ch!kawa

anchor.fm

 

 

 

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  • 発売日: 2019/09/27
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未来

未来

 

 


DREAMS COME TRUE - 決戦は金曜日 (from THE DREAM QUEST TOUR 2017 Live Ver.)

フリースタイル市川、NPO法人化しました

今年に入り、市川市でまちづくりを実践するチーム、フリースタイル市川を結団して活動をしてきました。フリースタイル市川という名称が決まった2020年6月14日から数えると4か月程度、メンバーズがチームとして活動しようと考え始めた5月から数えると、5か月程度が過ぎた10月5日、特定非営利活動法人a.k.a.NPO法人)として登記が完了しました。

そして、登記完了とほぼ時を同じくして、正式なロゴマークが完成しました。

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フリースタイル市川のロゴマークが決定しました

デザインは市川市の鬼越で活躍する新進鬼鋭のデザインユニット「MIKAZUKI.Design」さんにお願いしました。

素敵なロゴデザインをありがとうございました!

MIKAZUKI.Design」さんは、市川市の鬼越を鬼のように盛り上げようと、怪気炎や怪鬼炎を上げていることでも知られますが、6月13日の記事で、その一端を垣間見ることができます。

muron-street-de.hatenablog.com

 

 

参考までに、フリースタイル市川のミッションと事業内容は次の通りです。

 

ミッション

ひとつひとつの想いをつないで、市川に流れをつくる

 

事業内容

  • 地域のコミュニティ形成や交流の促進事業(定期的な交流イベントの開催など)
  • 個人/団体の地域活動への支援、助言、協力(多様な分野の専門家による伴奏型支援など)
  • 地域のヒト、コトの情報の発見/発信(ローカルマガジンの発行など)

 

※フリースタイル市川のミッションと事業内容は、同団体のWebページ からの引用です。

https://fs-ichikawa.org/aboutus/

 

また、本日、2020年10月10日、20  20  10  10 という面白い数字の日に収録し、公開した、!ka !ch!kawa (イカ市川)の放送で、

  • フリースタイル市川がNPO法人化したこと
  • フリースタイル市川のロゴマークが正式に決まったこと
  • 本八幡駅前にかつて存在した映画館ハタシネマが今も存在し続けるという珍説について
  • 「MIKAZUKI.Design」さんによる「イチカワニヒトツマミ」について

おおいに語っているので、秋の夜長に眠れなくなった時に、温かいマテ茶でも飲みながら、リッスンしてみてホシーノ!*1

 

anchor.fm

 

番組後半で、「イチカワニヒトツマミ」(instagram)から、鬼越名物No.80~No.84を紹介しています。鬼越名物のヴィジュアルの魅力を音声だけでは伝えきれているとは思えませんので、是非、instagramのアカウントをフォローしてみてホシーノ!

なお、イチカワニヒトツマミのinstagram上の紹介文には、イカ(以下)のような説明があります。

市川にひとつまみのアイデアをくわえて、楽しくおもしろく!とやってます。
今は鬼越名物シリーズとHENGEを連載中です。

というわけで、フリースタイル市川がNPO法人になったこと、ロゴマークが完成したこと、デザインしてくださったMIKAZUKI.designさんによるユニーク&ユーモラスな「鬼越名物シリーズ」from「イチカワニヒトツマミ」のことについて、秋雨の降りしきる市川市より、お届けしました。

 

 

 

 

 

 

 

*1:「ホシーノ!」は、ほしのあき氏が発した言葉として知られています

ノスタルジー鈴木、「小売業 デジタル戦略不可欠」と語る

読売新聞に登場しました。誰が?小生が。
いつ?西暦2020年9月23日(水)。
どこに?「WATCHERS 専門家の経済講座」という隔週掲載のコーナーに。
記事には「小売業 デジタル戦略不可欠」という題が冠されており、その内容は3つのパートから成っています。

 

  • コロナ対応のシステム
  • ネット注文の弱点補完
  • スマホ活用し顧客拡大

 

これらの3点は、つまりはこういうことです。

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インタビュー記事「小売業 デジタル戦略不可欠」より

この情報の出所は「小売業 デジタル戦略不可欠」『読売新聞』、2020年9月23日、朝刊、p.8 です。

 

「客の好みに合わせたクーポンの配布など、スマホを効果的に使うべきだ!」*1なんて、

何様のつもりなのでしょうか?

お子様のつもりでしょうか?

ランチのつもりなのでしょうか?

ブランチのつもりでしょうか?

王様の?

キングの?

クリムゾンの?

 

BTW,新聞記事をWeb公開するわけにはいかないのですが、雰囲気を味わっていただきたく(誰に?)、あえて粗い画像に加工して解読不能な状態に加工したものを貼っておきます。
ノリで?そうです。
糊ではなく、ノリで?いわゆる、流れで?雰囲気に乗って?(イカ略)

 

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鈴木雄高「小売業 デジタル戦略不可欠」『読売新聞』、2020年9月23日、朝刊、p.8

※画像を加工しています。

*1:"!"は付いていませんが、付いているかのような語気を感じます(よ)ね。"!"といえば、イカ市川の「!ka !ch!kawa」という表記を想起する向きもあろうかと思います

ノスタルジー鈴木、イベント出演を語る

「!ka !ch!kawa」(イカ市川)というポッドキャスト番組をご存知でしょうか。

ノスタルジー鈴木こと小生と稲村ジェーンさんの二人*1でお送りしているもので、収録は市川市の屋内や屋外で行われることが多いわけですが、2020年9月27日の夜、ある音楽イベントに出演したノスタルジー鈴木が、そのイベントからの帰途に立ち寄った市川市を代表する商業施設*2の広場にあるベンチに座って、あるいは立ち上がって歩きながら収録した回が、こちら↓です。

 

▼『つらいときには、あきらめてかまわない』ノスタルジー鈴木

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出演イベントで発した熱も収まらぬまま屋外で喋っている様が伝わりますでしょうか。

私がノスタルジー鈴木名義で活動しているのは、現在のところ、「!ka !ch!kawa」(イカ市川)がほとんど全てなのですが、上述の音楽イベントに出演した際は、自分で音楽を演奏・歌唱・表現するのではなく、DJスタイルだったので、ノスタルジー鈴木名義を使ったのでした。

DJといっても踊れる曲を途切れなくスピンするクラブDJスタイルではなく、曲!トーク!曲!トークトークトーク!曲!という感じになるので、さながらレイディオDJスタイルです。
というわけで、自ずと名義はノスタルジー鈴木になったというわけです。自ずと。

 

イベントで「マイアンセム 私を変えた楽曲たち」というお題に沿ってセレクトしたのが、イカに示す10曲、あるいは、以下に示す10曲です。

 

▼ノスタルジー鈴木がプレイ(演奏ではなく再生)した10曲

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ノスタルジー鈴木が2020年9月27日のイベントでプレイした10曲です

 

これらの楽曲が私を変えたのか?と問われたならば、「Yes」とは言えないのが本当のところなのですが、では、全く変えていないのか?と問われたならば、それに対しても「Yes」とは言えないのが本当のところです。そんなところです。

 

イカは、あるいは以下は、この放送で言及した素敵なsomethingです。

 

▼「ノスタルジー鈴木」名義で出演した音楽イベント

 

▼「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう / 岡村靖幸


岡村靖幸「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」

 

▼歌詞に「傘」が登場する米米CLUBの3曲

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歌詞に「傘」が登場する米米CLUBの3曲

※確認したところ、Beautifulには「傘」は登場しないようです。

 

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▼セルフタイトル・アルバム

関連する文章を紹介します。

 

「使えるのは一度だけ。ミュージシャンの必殺技、セルフタイトル作に名盤は多いのか?を検証する」(武田砂鉄氏)

www.cinra.net

 

「セルフタイトルのアルバム10枚」

ystmokzk.hatenablog.jp

 

 

 

 

*1:ノスタルジー鈴木、稲村ジェーンの二人は、市川市でまちづくりを実践する団、「フリースタイル市川」に所属しています。

*2:ニッケ・コルトンプラザ

おいしくやくそく宣言

市川市でまちづくりを実践していく「フリースタイル市川」というチームを結団し、活動している私ですが、まだこのチーム名が決まる前の今年の春、「フリースタイル市川」発足のきっかけとなったと言っても過言ではない、いわば「フリースタイル市川」のゼロ地点とも言える活動に参画したのでした。

誰と?

後に「フリースタイル市川」に参加することになる、あるいは、深く関わることになるメンバーズと!

その活動こそ、「おいしくやくそく宣言」なのです。

 

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「おいしくやくそく宣言」のロゴマーク

 

「フリースタイル市川」で現在手掛けている、あるいは、これから手掛けていくことになるであろう、「まちづくり」に関する各種の活動にとって、始祖のような位置付けになる、この活動については、2020年6月に発行された電子書籍次世代店舗 第4号』に掲載された拙文の中で触れています。当該活動のことを紹介したパート「消費者の地元志向の高まり~市川市の『おいしくやくそく宣言』」を引用するので、ご一読ください(改行位置に手を加えた他は、書籍内の文章そのままです)。

 

ここでは、今回のCOVID-19拡大に際して筆者が経験したエピソードを紹介する。取り上げるのは小売店舗ではなく、飲食店であるが、消費者が地元の店舗を応援したいという気持ちを、具体的な購買に繋げ、実際に店舗の支援になるように導線設計された取り組みがあるため、紹介することにした。


筆者は、千葉県の市川市という、江戸川を挟んで東京都江戸川区に隣接する、典型的なベッドタウンに住んでおり、平日は市川市で過ごす時間は短く、朝出かけて、夜帰ってくるという生活を送っている。自宅の近くにお気に入りの飲食店はいくつかあるものの、好きな割に利用頻度は低い店も多い。また、店構えや評判から興味を持ってはいるものの、入店したことがない飲食店もいくつもある。

 

COVID-19拡大を受け、筆者は在宅勤務をすることとなったのだが、一日三食をすべて自宅で摂ることが多かった。これは、ウイルス感染防止のため、飲食店での飲食をできるだけ回避しようという意識が働いたからであるが、同じような行動をとる住民が多く、飲食店の客数は激減した。

 

こうした中で、持ち帰り(テイクアウト)に対応することで売上を確保しようとする飲食店も増えていき、市川市に住む筆者の仲間たちからは、自然発生的に、地元の店を応援したい、という声が挙がった。

 

これは、今年2020年の春、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大によって、私(文中では「筆者」)が(そして、多くの人が)初めて経験した、一連の出来事です。こうした経験が、以降で言及している「おいしくやくそく宣言」という活動につながります。引き続き、引用します。

 

このような流れの中、筆者の仲間である「MIKAZUKI design」と「アンカー市川」が共同で「おいしくやくそく宣言」を立ち上げ、飲食店に貼ることができるポスターを作った。「おいしくやくそく宣言」の紹介文とポスターの例を以下に示す。

 

ポスターは、ウイルス感染リスクを抑えるために「飲食店が守っている『やくそく』」と「みんなで守りたい『やくそく』」の2種類で、「また笑顔で会えるように」という思いが込められている。

 

また、新たにテイクアウト対応を始めた飲食店が多いことから、「テイクアウトできます」というポスターも作った。ポスターはWebサイトから無料でダウンロードでき、市川市外の店舗であっても自由に使うことができる。

 

これらのポスターは、飲食店が消費者に伝えたい大事なメッセージを、デザインの力で伝わりやすくしている点が特徴的であり、ポスター等を自分で作るのは難しいという飲食店の店主や従業員のニーズに対応したものである。

 

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「おいしくやくそく宣言」の紹介文

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「おいしくやくそく宣言」のポスターの例。飲食店が無料で利用できる。

 

これらの画像も上記の書籍からの引用ですが、元はいずれもMIKAZUKI design Webサイトより引用したものです。また、引用箇所の上に掲載した、笑顔の「おいしくやくそく宣言」のロゴマークも同様にMIKAZUKI design. Webサイトからの引用です。

リアルの場で、つまり、市川市という「まち」で、人々の活動(お店の人の活動、消費者の活動)に、「動き」、「流れ」を作るような、この「おいしくやくそく宣言」ですが、この活動はリアルのみならず、オンラインでも行われました。そして今も引き続き行われています。

オンラインで何をしているのか、再び引用します。

 

さらに、「おいしくやくそく宣言」では、Facebookグループ「市川の飲食店テイクアウト情報」(メンバー1,300人以上、2020年4月30日時点)を立ち上げた。

 

このグループでは、

①テイクアウト利用者が店の情報と購入したメニューの写真を掲載する、

②飲食店の関係者(店主や従業員など)がテイクアウト情報を掲載する、

という情報発信が日々行われている。

 

利用者による①のみ、あるいは、飲食店による②のみの情報サイトやSNSは多く存在するが、「市川の飲食店テイクアウト情報」では、消費者同士がお薦めの飲食店を紹介し合うことで新たなテイクアウトを創出している他、消費者と飲食店の対話も活発に行われており、飲食店の店主が他の飲食店の利用者として①の記事を投稿するケースもある。

 

この場で生まれた地域の繋がりが、COVID-19終息後も継続し、地域活性化に貢献することを目指している。

 

グループに参加する消費者と飲食店の双方が実際に交流する機会として、オンライン・ミーティングを開催した。30名以上が参加したこのイベント「オンラインdeモチョラナイト」では、モニタ越しにテイクアウトしたメニューと飲食店を紹介し合い、食べながら会話し、交流が起き、新しい繋がりが生まれた。

 

このFacebookページは、2020年10月現在も稼働中で、メンバーは2,200人以上になっています。グループの特徴は、上述の通りで、一見、それほど風変わりなものではないようなのですが、お店の利用者(消費者)同士に加え、利用者と飲食店の関係者の交流も生まれている点がユニークだと思います。

最後に、このパートのまとめ箇所を引用します。

 

今回のCOVID-19という非常事態に、地域への帰属意識を強くした消費者は多いと思われる。また、在宅時間が長くなることで、地域で生活することの意味を改めて考える消費者も多いだろう。

 

ベッドタウンであっても、寝に帰るための街とうことではなく、多くの住民が消費者として地域の経済活動に参加しようという気持ちを持つようになる可能性もある。

 

ただ、こうした消費者の意識の変化、地元志向の高まりが、必ずしも地域の事業者や店舗での購買行動に結びつくとは限らない。地域の店舗は、チェーン小売業やチェーン飲食業のように、WebサイトやSNS、あるいは店頭での情報発信をしているとは限らず、情報を求めている消費者に、情報が届かないことが少なくないからである。

 

上で紹介した市川市の例のように、元々地域内に存在する個人同士のネットワーク(繋がり)を活用し、さらにSNSなどを使うことで、高まる地元志向を、購買・消費行動というかたちで地域経済の担い手に届けることが可能である。

 

また、この「市川モデル」を、別の地域に水平展開することは難しいことではないと思われる。

 

COVID-19を乗り越え、小売業、飲食業、サービス業、娯楽など、様々なジャンルで、各地に個性的な店舗や施設が生き残ることを願っている。映画館で言えば、シネコン(シネマ・コンプレックス)だけでなく、個性的な作品を上映するミニシアターが存在してこそ、映画の多様性や豊かさが担保されるわけであり、それはあらゆるジャンルにおいても当てはまることである。

 

「おいしくやくそく宣言」についてはこれ以上の補足説明は不要だと思いますので、あえて付け足すことはしません。4月に、MIKAZUKI design.さん、アンカー市川さんと、その仲間たち(私もそのうちの1人です)で、この活動を始めたのですが、共通の思いを持ったメンバーズが、アイディアを出し合って、オンラインで意見交換をしながら、スピーディに意思決定をし、ポスターの作成、ダウンロードと印刷の仕組みの構築、Facebookページの解説と運営を行ったことが、その数か月後に、「フリースタイル市川」という名を持つチームの立ち上げに大きな影響を与えたことは間違いありません。

 

もう少し上手に、整理して説明すべきだったかもしれませんが、に立ち上げた「おいしくやくそく宣言」がきっかけとなって、それまでも各自が市川市で(広義の)まちづくりや、その近くの界隈で活動していた仲間たちが、には1つのチームである「フリースタイル市川」を結団し、いよいよこのNPO法人としての活動をスタートさせる、というタイミングで、改めて「おいしくやくそく宣言」について、雑でも粗くても良いので、振り返っておきたいと思い、改行が少なくて読みづらいこについては「素直に I'm sorry」という気持ちが少しありつつ、今どきのブログの、改行の多さ、一文の短さ、空白の多さといった特徴を、この記事が取り入れようという気持ちにはついぞなれずに、この読みづらい文章を、「フリースタイル市川」の毎週開催されている定例ミーティングに自宅からオンラインで参加した後に書いているのです。

 

この活動(「フリースタイル市川」誕生前夜にスタートした「おいしくやくそく宣言」)を紹介するという行為も、「まちづくり」の一種だと私は思っています。そう思う理由は、後日、この「むろん、ストリートで!」の中で、または、「!ka !ch!kawa」(イカ市川。ノスタルジー鈴木と稲村ジェーンがお送りしているポッドキャスト番組です)でお伝えします。

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素直にI'm Sorry

 

 

 

 

 

 

 

「弘前れんが倉庫美術館」で感じたことと考えたこと

2020年9月21日に32年ぶりに訪れた青森県弘前市で、「弘前れんが倉庫美術館」で開催中の『Thank You Memory ―醸造から創造へ―』を見てきました。

 

青森といえばリンゴが有名ですが、弘前の地に、リンゴを使ったお酒、シードルの醸造所が建造され、醸造所の移転後は倉庫として使われた後、コロナ禍の最中、美術館として蘇り、初夏にオープンしたのでした。

建築家の田根剛氏が「記憶の継承」をコンセプトに設計した「弘前れんが倉庫美術館」は、赤いレンガ造りの建物を生かしながら、屋根をシードル・ゴールドと呼ぶ金色のチタン製にするなど、新しさもあり、広がる芝の緑と背景の空の青に、レンガの赤と屋根のゴールドが映える、その姿を見るだけで、シードルの炭酸のように、シュワシュワと胸の中で何かが弾けて沸き立つようでした。

この、『Thank You Memory ―醸造から創造へ―』と銘打たれた開館記念のプログラムでは、青森県弘前市に縁のあるアーティストの立体作品などを展示しており、たとえば尹秀珍氏の「ポータブル・シティ」のシリーズ*1や、潘逸舟氏の生活空間を作品化したもの笹本晃氏による「スピリッツの3乗」と名付けられた、工場/倉庫で使われていた冷蔵庫の扉やダクトなどを組み合わせたオブジェ群、奈良美智氏の犬作品などが、生々しく目の前に迫ってきました。

 

数日前にアトロク*2の特集「コロナ禍で美術館シーンはどうなってる?」で取り上げられていたことをきっかけに急遽訪問した美術館ですが、とてもよかったです。

 

建物そのものが歴史的な経緯を色濃く残したものであるのに加え、作品展示も「場所と建物の記憶に焦点を当て」ていたため、市川市でまちづくりに関わっていく上でもとても刺激的な経験でした。

32年前と違い、今は遠く離れていても、思いついたアイデアを即座にスマホを介して伝えることができるわけで、小生は旅先からさっそくフリースタイル市川のメンバーズに、

  • 弘前れんが倉庫美術館で建物の歴史を生かした展示を見たこと
  • 建物のリノベーションが行われる際に記憶の継承が現在と未来にとっても意義がある
  • 空き家が増えている市川市でもリノベーションに際して過去の記憶を生かすことを考えたい
  • 地域の人々の【横の繋がり】をつくることと、過去と現在をつなぐ【縦の繋がり】を残し、未来に繋いでいくことを意識したい

という、アイデアとも言えない思いつきレベルのアレやコレやを小さく丸めた球にして、ポンポンと東北地方から千葉県の市川市をめがけて遠投したのでした。

 

 

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弘前れんが倉庫美術館の外観

 

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弘前れんが倉庫美術館の美しい壁

 

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笹本晃氏の作品「スピリッツの3乗」

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笹本晃氏の作品「スピリッツの3乗」

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ナウィン・ラワンチャイクン氏の作品「いのっちへの手紙」

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尹秀珍氏の作品「ポータブル・シティ」シリーズ(ニューヨーク)

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潘逸舟氏による生活空間を作品化したもの

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潘逸舟氏による生活空間を作品化したもの

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奈良美智氏の作品「A to Z Memorial Dog」

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弘前れんが倉庫美術館の目の前にあったリンゴの樹










 

 

 

 

 

 

*1:当記事に掲載した写真は、ニューヨークを表現しており、ワールド・トレード・センターのツイン・タワーが存在しています。私も2000年3月に訪問しました。

*2:TBSラジオで放送されている『アフター6ジャンクション

首位打者争いをする選手の打率と投票率

突然ですが、選挙が行われた際は投票に行きますか?小生は常に投票しています。
平成29年(2017年)3月26日以降に行われた各選挙における市川市投票率は次の通りです。

 

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平成29年(2017年)3月26日以降に行われた各選挙における市川市投票率です。

 

上記の投票率はいずれも市川市のWebサイトより引用したものです*1

 

図中の赤文字箇所、「6. 平成31年4月21日 市川市議会議員選挙」の投票率が、33.23%という、野球に例えるならば、3打数に1回安打を放つ打者の打率、 .333 = 33.3% をも下回る低い数値だったことと、小生が期待して投票した候補者が落選してしまったことにショックを受けました。せめて高い投票率の選挙で票を投じた候補者が落選したのであれば、ショックはそこまで大きくはなかったはずです。

 

市川市はどうして投票率が低いのか?

市民が議会に関心を持っていないのか?

住んでいる街に関するルールを決め、問題を解決するための筋道を立てるという議員の仕事を重要なことだと認識している人が少ないのか?

そもそも住む街への帰属意識が希薄な人が多いのだろうか?

 

などとモヤモヤと考えていたいのですが、この投票率は、近隣の自治体と比べても低いのかどうか、確認してみたいと思い、この選挙(平成31年4月21日執行 市川市議会議員選挙)が行われた平成31年4月21日の11日後に当たる令和元年5月2日(2019年5月2日)に、市川市に隣接する船橋市浦安市松戸市の三市に加え、千葉市も対象として、各自治体のWebページなどで調べたところ、この日(2019年5月2日)時点での最新の「市議会議員選挙の投票率は、次のようになっていました。

 

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2019年5月2日時点での「最新の市議会議員選挙」の投票率です。

 

これが野球における打者の打率であれば、この5選手の争いは熾烈で、

 

  1. 千葉選手 .388
  2. 浦安選手 .377
  3. 松戸選手 .362
  4. 船橋選手 .344
  5. 市川選手 .332

 

という感じになるわけですが、これはバットマン・レースの話ではなく、市議会議員選挙における投票率比較なので、ここから言えることは、

千葉県の主要自治体の投票率は軒並み低く、その中でも市川市投票率は特に低い

という事実です。

 

なお、単に自治体間で投票率を比較するということであれば、国政選挙における投票率を比較するという方法も考えられると思いますが、この時は、上述の

 

  • 住んでいる街に関するルールを決め、問題を解決するための筋道を立てるという議員の仕事を重要なことだと認識している人が少ないのか?
  • そもそも住む街への帰属意識が希薄な人が多いのだろうか?

 

といったことを考えていたので、街のことを話し合って決めるという市議会議員を選ぶ選挙を対象にしました。

 

先日、市川市では人口が増加している一方で、1人世帯や2人世帯といった少人数世帯が増加している、つまり、「世帯サイズが小型化している」ということを書きました。

muron-street-de.hatenablog.com

 

これは仮説ですが、1人世帯や2人世帯の場合、

  • お子様が同居していないケースが多い
  • 市川市が将来どのような自治体になっていってほしいかということを考えない人が多い

と考えられます。もちろん、1人親と子から成る世帯もありますし、少人数世帯で暮らす人の中にも市川市の行く末を真剣に考えて欠かさず投票している人も少なくないと思います。

しかし、上記のような仮説が一定程度は成立しているかもしれません。

 

このような仮説は、その確からしさを検証することにも意味はあるかもしれませんが、それよりも、少人数世帯の人たちが、選挙の際に投票を行うということもさることながら、小生としては、そのような人たちの、住む街に対する帰属意識が高まってほしいと考えており(なぜ小生がそう考えるのか?についてはいずれどこかでお話したいと思います)、そのようになることを目指して、「工夫」、ライムスター流に言うなれば、ケイ・ユー・エフ・ユー、「K.U.F.U.」をしていきたいと、ノスタルジー鈴木こと小生がメンバーズの一人として名を連ねている、フリースタイル市川でのまちづくりの活動の中でイデア*2を出し、企画を立て、実践していきたいと思っています。

 


星野源 – アイデア (Official Video)

 

 

K.U.F.U.

K.U.F.U.

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