人口が増え、世帯サイズが小型化している市川市
(2020年10月4日追記)
以下/イカの記事についてポッドキャスト番組「!ka !ch!kawa(イカ市川)」で語っています。以下には記載していない外国籍人口や流入・流出人口についても解説しているので、是非リッスンしてみてホシーノ!
市川市は1世帯当たり人員が少ない自治体であるということをご存知でしょうか。
2009年には1世帯当たり人員が2.17でしたが、これが2019年には2.03と大きく低下しています。
千葉県のWebサイトによると、
1世帯当たり人員を市町村別にみると、(中略)最も少ないのは市川市の2.03人で、以下、勝浦市2.07人、浦安市2.12人、松戸市2.14人、船橋市2.20人の順となっている
(引用) とのことです(太字は小生が施したものです)。千葉県の自治体では最も少ないのです。1世帯当たり人員が。
出所:平成31年・令和元年千葉県毎月常住人口調査報告書(年報)
国勢調査によれば2015年の市川市の一般世帯(施設等を除く世帯)数は 228,569で、世帯類型別構成比は、
- 1人世帯(単独世帯)が40.6%(+2.9ppt)、
- 2人が29.0%(+4.3ppt)、
- 3人が15.0%(▲2.9ppt)、
- 4人以上が15.3%(▲4.4ppt)
でした。
カッコ内は2010年からの構成比の増減、単位pptはパーセントポイントです。
市川市の一般世帯のうち、1~2人世帯が約7割を占め、その実数と構成比は共に高まっています。
上記で紹介したデータは市川市の世帯に関するもので、世帯サイズが小型化していることがわかります。
他方で、人口は増加しており、市川市の人口(各年10月1日)が、平成の30年間でどのように変化したかを10年毎に確認すると、
- 平成元年 428,709人
- 平成10年 444,575人
- 平成20年 473,064人
- 平成30年 492,752人
と、平成元年から平成30年までの間に64,043人の増加となっています。
なお、昨年、令和元年の10月1日時点の人口は、495,592人でした。
ちなみに、各年10月1日の人口は、総務省「国勢調査」ベースの数字であり、国勢調査の結果にその後の毎月の出生、死亡、転入、転出を加減して作成したものです。
市川市の住民基本台帳ベースの人口は、上記の国勢調査ベース人口の最新版と1日違いの令和元年9月30日時点で、490,145人でした*1。
わずか1日で市川市の人口が5,447人増加したわけではむろんありません。
この5千人強の差からは、
「市川市には住民票登録をしていない人が5千人程度いるのではないか?」
という仮説が立ち上がってきます。
市川市で住民票登録がない人は、意味上では市民(市川市に住む民)ではあっても、行政上では市民ではなく、市民税を収めておらず、市川市で行われる選挙では投票できません。
「フリースタイル市川」*2では、市川市におけるまちづくりを様々なかたちで支援し、また、自らも実践していく構えですが、上記のような「自治体の実態」(ジチタイ・ノ・ジッタイ ←押韻を意識して発声することをお薦めします)をしっかりと見た上で、活動のねらいを定めたり、また、仮説の裏付けを取るなどして、各種の取り組みを進めていこうと思っています。