ノスタルジー鈴木の「むろん、ストリートで!」

ストリート・ムシャリスト〈ノスタルジー鈴木〉が発見した素敵なサムシングについて大いに語ります

A面:ポピュラー・ソングにおける【君】を巡る冒険|B面:フードパントリー

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及川光博氏のセカンド・アルバム『嘘とロマン』の魅力を【君】に伝えたい!

突然ですが、ミュージシャン及川光博氏の作品で好きなものはありますか?

小生が特に好きなアルバムは、1998年発売のセカンド・アルバム『噓とロマン』で、収録曲は以下の通りです。

 

01.発信音のあとに

02.三日月姫

03.その術を僕は知らない[G]

04.忘れてしまいたい

05.君がいなくても

06.発信音のあとに

07.彼と彼女のこと

08.フィアンセになりたい

09.発信音のあとに

10.ワンダフル入浴

11.ペンフレンド

12.発信音のあとに

13.悲しみロケット2号’

14.展望デッキー夜間飛行-

 

本作の特徴を記した短文を紹介します。一昔前に書かれたものですが、作品の性質を端的に表現していると思います。

この一枚、女性だけでなく男性にこそ聴いてもらいたいです。
まさに世紀末~新世紀、この現代の日本男児をとてもよく表した数々の楽曲、そしてコント(!)。
バラバラな曲たちがひとつにまとまって、こんなに素晴らしく昇華するのも、彼のクリエイターとしてのセンスだと思います。

出所:福田十二指腸『男の失恋ソングの名手』(Amazonレビュー、2003年7月12日投稿)

 

それでは、本作に収録された失恋ソングの中から、『君がいなくても』をお聴きください。

 

ところで、再び唐突な質問ですが、29年前の今日(1992年5月4日)に発売された米米CLUBのシングル曲をご存知でしょうか。

その曲とは、『君がいるだけで』です。

そして、その1年弱後に発売されたZARDのシングルの曲名は『君がいない』でした。

『君がいるだけで』、『君がいない』、『君がいなくても』。この3曲(+1曲)のことを ポッドキャスト・プログラム !ka !ch!kawa でほんの少しだけ話しています。

 

▼フードパントリー、そして【君】の話(!ka !ch!kawa 第74回)

anchor.fm

  

例えば、君がいるだけで

心が強くなれること

何より大切なことを気付かせてくれたね

 出所:米米CLUB『君がいるだけで』(作詞:米米CLUB

  

君がいない
あの頃の二人も
今はいない
(中略)
無口でも
そんなとこ好きだったのに
君が嘘をつくなんてね
(中略)
君がいない
やさしかった君
今はいない

出所:ZARD『君がいない』(作詞:坂井泉水

   

明日から少しずつ
少しずつ忘れていかなくちゃ
僕ならちゃんとうまく笑えるさ
君がいなくても

出所:及川光博『君がいなくても』(作詞:及川光博

   

J-POPには【君】のことを歌った歌が数多く存在します。これは「J」に限らず、「K」でも「A」でも「U」でも同じことかもしれません。

また、「J」は「J」でも、「POP」ではない歌にも、やはり【君】が登場するものは多いのだろうと思います。今、「POP」ではないもの――と書きましたが、念頭にあったのは、現在「短歌」と呼ばれているものでした。ある時代においては(そのような呼称は当然なかったわけですが)、五七五七七で歌われる和歌こそが、最も「ポピュラーな歌」だったわけですね。というか、歴史的にみて、和歌、短歌こそが、長きにわたってポピュラーであり続けた歌だと言えるんじゃないかとも思います。

 

29年前の今日発売された【君】にまつわるソング、『君がいるだけで』は、米米CLUBらしからぬ1曲ですが(と書いておいてなんですが、良かれと思って対象となる人物に投げかけられることが多いと思われる、「●●らしい/●●らしくない」という評価は、被評価者=そう言われる人にとっては、「余計なお世話」ということであり、「●●らしくあるべき」といった圧力は、人を委縮させることにも繋がるのだろうと思います)、米米ということで、お米の話を少しだけしたいと思います。

 

   

先ほど紹介したポッドキャスト・プログラム !ka !ch!kawa 第74回の放送でも前半部で話しているので、是非「リッスンしてホシーノ!」と思うのですが、フリースタイル市川主催イヴェント『いちカイギ』(第3回、2021年2月27日開催)でご登壇いただいた西宮さん率いるおもちゃ図書館カフェサンタ」(敬称略)が行っている無料の食料配布会である「フードパントリー」や、「みんなの食堂」で使用する「お米」が必要量に満たないということで、カフェサンタでは4月28日に緊急でお米の寄付を呼びかけていました。小生や、他のフリースタイル市川のメンバーもSNSを通じてお米の寄付のお願いをした甲斐もあって、既に必要な量のお米が届いたそうです。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

生活に困っている人に食品を提供する活動を「フードパントリー」と呼び、カフェサンタでは月1回実施しています。この、「フードパントリー」の活動を行うには、提供するための食品を集めなくてはなりません。  

「安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で、流通に出すことができない食品を企業などから寄贈していただき、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動」(全国フードバンク推進協議会より)のことを「フードバンク」と呼び、企業などは食品廃棄(食品ロス、フードロス)の削減を推進することなどを目的として、食品の寄付をするようになってきています。しかし、日本では「フードバンク」の活動が始まってから日が浅く、企業の参画も途上段階と言えます。SDGsの観点でも注目される「フードバンク」ですが、寄付された食料を食料貧窮者に直接提供する役割を担っているのが「フードパントリー」であり、「フードパントリー」が十分な量の食料を確保できないと、必要な人に必要な食糧が行きわたらないことになってしまいます。

今回のカフェサンタによるお米の寄付の緊急募集は、短期的に必要性が生じたお米の寄付を求めたものですが、できるだけ安定的に食料の寄付をいただけるようにすることが課題になっていると思われます。市川市の京成線「国府台駅」の前にある「おもちゃ図書館カフェサンタ」への食料寄付に関心のある方は、こちら↓のWebサイトをチェックしてみてください。

toycafe-santa.jimdofree.com

 

  

おもちゃ図書館カフェサンタ」を立ち上げた西宮さんが登壇された「第3回いちカイギ~2月のフットワーク」のダイジェスト・ムーヴィーをこちらでご覧いただけます。

youtu.be

 

次回のいちカイギは2021年5月25日(火)19時スタートです。詳細はこちらをご覧ください。

 ↓ 

第6回 いちカイギ

 

それでは、本日はこのへんで。